人体って、何でできている？〜分子でみた人体〜

・人体の分子組成

人体はさまざまな分子から構成されており、複雑な相互作用によって調節され、人体の正常な機能を維持している。主要な分子組成には以下のものがある。

1.水(H2O：Water)

　人体の約60%が水で構成されている。細胞内で反応が起こる媒体、栄養素の輸送、体温調節などに重要な役割を果たす。

　アミノ酸から構成される分子で、筋肉、骨、皮膚、髪など人体の主要な構成要素。酵素、抗体、ホルモンなどもタンパク質の一種。

　エネルギーの貯蔵、細胞膜の構造、ホルモンの合成などに関与。食物から摂取され、体内で合成されることも。

　グルコースなどの単糖や、デンプンや糖質のような複数の糖分子から構成される。エネルギーの主要な供給源で、特に脳や筋肉の活動に必須。炭水化物は主に食物から取り入れられ、体内で代謝されてエネルギーに変換される。

　DNA(デオキシリボ核酸)は遺伝子の情報を保持し、RNA(リボ核酸)はこの情報を転写し、タンパク質合成に関与する。遺伝物質として、細胞の機能に不可欠。

　小さな有機分子で、体内での代謝反応や酵素の活性化に必要な微量栄養素で、健康な生命維持に必須。

　カルシウム、リン、カリウム、ナトリウムなど。骨や歯の構造、神経伝達や電解質バランスに関与する。

☑️人体は、水、タンパク質、脂質、炭水化物、核酸、ビタミンやミネラルなど様々な分子でできている。

☑️さまざまな分子が複雑に相互作用し、人体の正常な機能を維持している。